社員らは今まで塩を作るために体力的にも精神的にも頑張ってきたにも関わらず、予想以上に塩の量が少ないとのことにショックを受けるのも同然だと感じた。だが、その塩を清香軒に提供した結果、三原夫婦に感謝されるというのを受け、社員らがやる気を出すようになったのは良かった。
萬平はどれくらいに儲かるか?というよりも、喜んでくれる人々の顔が見たいのだと思った。喜んでくれる人がいるならば、お金はいらなくてもいいような考えを持つのが萬平だと感じた。せっかくここまで頑張ってきたからこそ、塩作りには諦めて欲しくないと願いたくなった。実際それなりの給料さえ入れば塩作りは順調であるかのように見えるので、結局、お金のありがたみを思い知った。