君の膵臓を食べたい(住野よる)泣ける
住野よるさんの君の膵臓を食べたいという作品はとある高校の男女について描かれた物語でして、主人公の男子高校生がある日病院に行った際に誰かの闘病日記を見てしまいます。
住野よるさんの君の膵臓を食べたいという作品はとある高校の男女について描かれた物語でして、主人公の男子高校生がある日病院に行った際に誰かの闘病日記を見てしまいます。
大のウィンタースポーツ好きを公言している著者の東野圭吾さんは、ゲレンデを舞台にしたミステリー作品も複数出していますが、これは珍しく恋愛をテーマにした一冊です。恋愛小説といっても重苦しいドロドロしたものではなく、軽快なラブコメディで楽しく読めました。
映画化もされたようで「宮沢りえ」「オダギリジョー」で好評を博しました。そもそも「死にゆく母」が残された子供に生きることの素晴らしさを身をもって教えるというストーリ性は、古今東西に数多あるのですが、この主人公の幸野双葉はありったけの熱さで遂行していくのです。なんともだらしない父親は見方を変えればこの上なく愛嬌を感じました。
この「殺しの双曲線」というのは西村京太郎氏のサスペンスの小説です。この小説のまず1番面白いところは冒頭にこの小説では双子を利用したトリックをやりますと明言しているところでありましょうか?西村京太郎氏は双子のトリックはあらかじめそれを知らせていないとフェアではないという考えがあるようでこの宣言からして読者を「では一体どんな双子のトリックがあるのだろうか?」と引き込んでいくのに十分な入り方だと思います。
どこにでもいる普通の少年ハリーは親がいなく親戚と暮らして肩身の狭い毎日を送っていましたが13才の誕生日を迎えて自分が魔法使いであることを知り魔法学校に行くというお話です。面白いのは日常の世界から魔法界に行ったときのギャップで学校に通うための教科書やら杖を買うためにダイアゴン横町に行くのですがそこにある魅力的な魔法界のグッズの紹介が読んでいて楽しい気持ちにさせてくれます。
「おちゃめなふたご」「はりきりダレル」など、イギリスの全寮制女子校を舞台にした作品が多いブライトン作品の中で唯一の男女共学の学校が舞台です。主人公は金髪に碧眼の美少女エリザベス・アレン・・とにかく超のつくワガママ娘で何度も家庭教師を辞職に追い込んでいるツワモノです。この物語はついに共学の全寮制学校「ホワイテリーフ学園」にエリザベスが無理矢理入れられることから起こる様々な騒動をユーモラスに描いています。
謹慎中の警視庁の捜査一課の刑事がある日上司に呼びだされ、「特命捜査対策室」いわゆる「特命係」行きを命じられる事から話が始ります。
特命刑事が受けた命令は、15年前に起きた事件、いわゆる迷宮事件の再捜査でした。
『ひきだしにテラリウム』はショートショート漫画の短編集。数ページの作品なのにびっくりするようなオチが用意されていて面白いです。絵柄もさまざまなものが使い分けられています。少女漫画、耽美、少年漫画、劇画。そんな絵柄の変化も含めて表現として利用しているのがいいです。
大好きなハリーポッターシリーズの新作小説、というか舞台用の脚本なのですが、期待を裏切らない作品でした!あのハリポタのワクワクするような世界観はそのままに、新しい冒険をよりリアルに感じることの出来る物語になっていてハリポタマニアな私も大満足です。
文庫本で318ページほどではありますが、本当に一気に読んでしまいました。とある夫婦が殺されている、そのシーンから話は始まります。その殺人事件に絡むのは、名前の頭文字が全員「N」で始まる男女四人。彼ら一人一人の視点で、同じ状況が描かれているため、実はあのNはこんなことを考えていた、こっちのNは実はこんな状況であったというのが、読み進めていくうちに分かっていきます。
有川浩さんの作品は多数読みましたが、こちらは特にお気に入りの一冊です。本編はA編とB編の二部構成になっており、どちらのお話も、作家の妻と彼女を支える夫、という夫婦の物語です。小説を書くということを通して出会ったふたりが惹かれ会い、仕事の問題や親戚と諍いなどを乗り越えて、ふたりだけの形の夫婦になっていく。
スピーチライターという職業を通した物語です。冒頭の結婚式での一人のスピーチライターとの出会いから、主人公には、それまで不運ともとれる人生、何の面白味のない人生が劇的に変わっていきます。
ノーベル賞作家のガブリエル・ガルシア=マルケスが得意としたマジックリアリズム。しかし、マジックリアリズムの開祖はガブリエル・ガルシア=マルケスではなく、ミゲル・アンヘル・アストゥリアスとする見方が一般的です。『グアテマラ伝説集』はアストゥリアスの代表作であり、故郷グアテマラの神話やインディオ文明をマジックリアリズムの手法で描き出したラテンアメリカ文学の金字塔です。
『一九八四年』はあらゆるメディアが検閲されるようになった近未来で、過去の情報を改竄し続ける男性を主人公にしたディストピア小説です。
久しぶりに出した獏さんの御存じ陰陽師です。陰陽師である阿部の清明と友人の博雅の二人が、晴明の屋敷のいつもの簾の子の上で避けを飲んでいるところから話が展開していきます。こんな調子で始る話が9話有ります。そもそも夢枕漠の小説は、言葉を紡ぎ出すのが旨いと言うか、表現が幻想的というか、普通の感覚では出ないような言い表しをして、読者を小説の世界に引きずり込んでしまいます。