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感想・書評「おてんばエリザベス:エニド・ブライトン原作」ネタバレ注意・男女共学の学校が舞台です。主人公は金髪に碧眼の美少女(レビュー)。 #読書


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「おてんばエリザベス」(エニド・ブライトン原作):少女の失敗と成長の物語

「おちゃめなふたご」「はりきりダレル」など、イギリスの全寮制女子校を舞台にした作品が多いブライトン作品の中で唯一の男女共学の学校が舞台です。主人公は金髪に碧眼の美少女エリザベス・アレン・・とにかく超のつくワガママ娘で何度も家庭教師を辞職に追い込んでいるツワモノです。この物語はついに共学の全寮制学校「ホワイテリーフ学園」にエリザベスが無理矢理入れられることから起こる様々な騒動をユーモラスに描いています。

家に帰りたい一心でエリザベスは様々なルールに逆らい、上級生や同級生を辟易とさせますが、読んでいるうちにエリザベスの本当の内面・・一本気で不器用で善良な面が垣間見られ、読者はこれから彼女がどうなっていくのかをハラハラしながら読み進めていくことになります。また、優秀だけれども些か思慮の浅いノラや、エリザベスを優しく見守るヘッドガールのリタ、両親から半ばネグレクトを受けているジョアンなど、様々なキャラクターの個性が物語を盛り上げています。ほぼ「完璧な子」が存在しないからこそ、この物語は面白いのでしょう。物語中盤でエリザベスは自らの評判を傷つけながらも、ある大切なものを守るためにあえて悪役の汚名を着ることになりますが、それこそが彼女の成長の証と言えるでしょう。皆さんも、この型破りなヒロイン、エリザベスの成長を見守りませんか?きっと清々しい読後感にひたれます。