夏目漱石の「それから」を読んで、昔の高等遊民に憧れた。
堕落して適当に生きている人物が主人公の小説は、本屋にも図書館にも思ったより多くは存在しない。私は今年ずっと人生の迷子になった気分で生きていて、他の堕落した人はどういう暮らしをしていたのかが気になっていた。ニートや無職が主人公の小説をネットで探していた時に、意外にも夏目漱石の「それから」がおすすめされていたので購入し読むこととなった。
堕落して適当に生きている人物が主人公の小説は、本屋にも図書館にも思ったより多くは存在しない。私は今年ずっと人生の迷子になった気分で生きていて、他の堕落した人はどういう暮らしをしていたのかが気になっていた。ニートや無職が主人公の小説をネットで探していた時に、意外にも夏目漱石の「それから」がおすすめされていたので購入し読むこととなった。
今回は湊かなえさんの「告白」について。
この本は2009年に本屋大賞を受賞した作品です。私がこの本に出合ったの近所の本屋でたまたま湊かなえフェアをしていたからです。
本を読み終えて、映画化されていることも知り映画も見ました。やっぱり本のほうがわかりやすく理解しやすいなと改めて思いました。
人間一度は「どうして生きているんだろう。」と考えたことがあると思う。私は一度ではなく何度も何度も何度も考えてきた。そして20年弱にして「これかな」と思える答えが導き出せたように思う。その導き出した答えにこの本はなくてはならなかった。中村文則さんの「何もかも憂鬱な夜に」。
日本でもお馴染みのアメコミヒーロー、スパイダーマンの傑作選。スパイダーマンことピーター・パーカーは、普段は学生だが悪党退治の際はスパイダーマンとして活動する二重生活を送っていた。スパイダーマンの活動が忙しいせいで成績は下がり、せっかくの友人の誘いも断らざるを得ない状況に陥っている。苦悩するピーターをよそにスパイダーマンの宿敵・ドクターオクトパスは刑務所を脱走、飛行機をハイジャックして人質を取ってしまう…。
あの2016年夏アニメ、91Daysのノベライズが出ました。アニメを見た時からハマっていた私は、もちろんノベライズも購入。満足のいく内容でした。
91Daysは、幼い頃マフィアに家族を殺された男が復讐をする為の91日間の物語です。
今年ハリウッド映画化された「デッドプール」の読み切り邦訳。殺しの依頼を遂行していたデッドプールは、孫子直筆の兵法書を手に入れる。これを使って儲けるために自ら翻訳した兵法書を出版社へ持ち込んだのだが、全く相手にしてもらえない。そこでデッドプールはある考えを思いついた。「世界中で戦争が起きて、この本を読まなければ生き残れないのだとしたら?」
今年に入ってハリウッドデビューしたアメコミヒーロー、デッドプールの短編集…というよりはショートショート集に近い。冒頭でいきなりデッドプールが死んでたり、憧れのヒーローの宿敵と卓球対決したり、某社の依頼でカナダマンになろうとしたり…。どの話も数ページで読み終えられるのだが、作家が多いぶん絵柄も頻繁に変わる。
精神分析医(サイコセラピスト)氷室想介が、田園調布のお屋敷と、芦屋の六麓荘とで同時に起きた殺人事件に挑みます。
殺されたのは双子の姉妹です。同じような状況を設定された殺人ですが、田園調布では衣服がなく、芦屋では死体がない・・。
『元キュレーターという経歴を持つ原田マハさんの美術関連の小説が好きで、今年この本が新刊で出た時に是非読まなくてはと思った1冊でした。今回の作品はタイトルからピカソのゲルニカがキーになるというのはわかっていたのですが、出だしからまず、これはどのように話が展開していくのだろうと興味を引かれます。小説自体の作りは、過去と現代の世界が交互に章で入れ替わる作りで比較的理解しやすくなっています。
小説投稿サイト『小説家になろう』で発表された作品で、第4回「ネット小説大賞」受賞作です。
主人公ルルリアは、エンバース子爵家の次女ですが、その境遇は悲惨でした。美男美女で名高い両親に似ず、地味な容姿を持って生まれた、ただそれだけの理由で両親から冷遇され、使用人たちからも蔑ろにされてきたのです。1つ違いの姉が両親のいいとこ取りの美貌だったことが、それに拍車をかけました。そして妹とは逆に溺愛され、大事に育てられた姉のカレリアは、妹のルルリアをいじめ、悪評をばらまいて貶めたのです。
新宿鮫シリーズはどれも面白いのですが、この絆回廊は私にとっては衝撃的でした。
大沢在昌さんはシリーズものを書く時に前回の話をエピソードとして盛り込む事が多く、それがまた新しい物語に独特の世界観を与えてくれます。
母親を病で亡くし、すぐに父親も亡くなり、とり残されてしまった年の離れた姉と兄、そして耳の聞こえない主人公。
物語の主人公「ぶす」なきりこときりこを取り巻く人物や出来事について、飼い猫のラムセス2世が語っていくお話です。
2016年10月15日(土)より全国ロードショーがスタートした映画「何者」で直木賞を受賞され、一躍文学界のトップに躍り出た若き作家朝井リョウさん。
一年間に約10冊とコンスタントに活動される作家さんの日常はさぞかし壮絶なのでは…… なんて思って手に取ったエッセイ「時をかけるゆとり」。
クリスマスの奇跡達を綴った短編集です。クリスマスは、私にとっては何となく、奇跡とかロマンスとかを信じたい季節でもあります。本屋さんで巡り合った時、そんな私にぴったりだな、と感じました。実際読んでみたら私の予想以上に感動した作品でした。