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感想・書評「有川浩:ストーリー・セラー」ネタバレ注意・本編はA編とB編の二部構成になっており、どちらのお話も(レビュー)。 #読書


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有川浩『ストーリー・セラー』大切な人が隣にいるということ。

有川浩さんの作品は多数読みましたが、こちらは特にお気に入りの一冊です。本編はA編とB編の二部構成になっており、どちらのお話も、作家の妻と彼女を支える夫、という夫婦の物語です。小説を書くということを通して出会ったふたりが惹かれ会い、仕事の問題や親戚と諍いなどを乗り越えて、ふたりだけの形の夫婦になっていく。

決しておしゃれでロマンチックなばかりではない、ありのままの恋愛と夫婦の姿が描かれているなと感じました。どんなことがあってもお互いを一番に想い合い、病に侵されても残された時間を大切に過ごすふたりの姿は涙無しには読めません。読み終わったあとには、自分の大切な人が隣にいてくれること、生きていてくれることの幸せを感じました。A編の物語を書いた女性がB編の主人公で、最後にはその物語を納品する3人目の女性が登場して…と、もしかしてこれは有川さんの実体験なのだろうかと考えずにはいられない終わり方をしていて、とても気になります。実体験ではなかったとしても、女流作家さんの生活ってこんな感じなのかな、という視点から見ても楽しめる一冊です。