」で便利でお安く。タバコの値上がり
大学生の時からずっとタバコを吸っていた私だが、
とある時に禁煙することを決めた。
2010年10月のタバコ増税の時である。
愛煙者には記憶に残る値上げだったと思う。
過去にも数十円づつの値上がりはあった。
「これくらいならそんなに変わらない。」
「一日に吸う本数を減らせば。」などと、
よくわからない自己完結な言い訳をし続けていたが、
この時ばかりは、そうは行かなかった。
銘柄により前後はあるが、
100円近い増税にはさすがの私もお手上げだった。
お金が無いからではない。
馬鹿馬鹿しく思えたのである。
増税が決まった半年ほど前、
初めて自分がタバコを吸うタイミングについて考えた。
仕事の合間、食後、飲み会、カラオケ、
私じゃなくても大抵の人はこんな所であろう。
そして自宅で手持ち無沙汰にしている時。
そもそも吸わないと自分はイライラするのだろうか？
いや。違う。
私に関してはそういうタイプの人間ではない。
ただ、習慣からくる惰性では無いだろうか。
そう思えてから禁煙までは早かった。
念のため値上がりの日よりもだいぶ早くから、
吸わない練習をした。
自己分析で出た通り、
吸わなくてもなんらイライラなどしない。
お酒が入ると、少し口が淋しくなった。
でも、そんなのもすぐに慣れた。
世の中にはまだ沢山禁煙したくても出来ない人たちがいる。
「絶対にやめる！」という固い決意を持てば持つほど、
やめられないものなのではないだろうか。
