「砂の女」 安倍公房 安倍文学の最高傑作です
安倍公房の作品にたびたび登場するシチュエーションに何か人間にとって大切なものを失うというものがあります。
安倍公房の作品にたびたび登場するシチュエーションに何か人間にとって大切なものを失うというものがあります。
伊坂幸太郎の作品が大好きで、この本を読むのは2回目になります。作中にある、様々な本の引用や、登場人物の言葉がきれいでとても気に入っています。
奈良時代、主人公の山口県長登銅山(奈良登り)の人足をはじめ、東国からも西国からも日本中あちこちから、奈良県の東大寺に廬舎那仏を建立するために課役で招集されるという小説です。
「秋は読書に浸りたい」という時におすすめの、ハマるミステリー小説です。
湊かなえさんの本は、ちょっと怖さがありながらも続きを読まずにはいられないものが多くて好きですが、この作品もそうでした。
主人公はアメリカ大統領の特別補佐官の男性。だと思っていたら、実は後から出てくる別の男性が主人公でした。
米大統領の補佐官の元妻がマフィアに殺害され、その復讐をする、という物語です。
僕の好きな作家のひとりである「今野 敏」の名作シリーズ「隠蔽捜査6 去就」が出ていたので、早速読んでみました。このシリーズは今野さんのシリーズの中でも面白い警察もで定評がある本です。主人公の竜崎はキャリアの警察官僚として、警察庁の総務課長まで上り詰めていたのですが、長男の不祥事により所轄の署長に降格となっています。竜崎の考え方や行動が非常に興味が有るのです。
高村薫の『黄金を抱いて翔べ』は友人におすすめされて読んだ本です。銀行から金塊を盗み出す犯罪者たちの物語。
作品の舞台が大阪なので、大阪出身の私は「あ、この道路通ったことある!」とローカルな楽しみ方をしていました。登場する高速道路とか交差点とかはそのままなので、大阪に土地勘がある人は面白く読めると思います。
この物語は、主人公ペドロのおとぎ話であるという位置づけがなされているが、実際想像だけではこれだけの本を書くことは難しいと思われるので、私はこれは全て事実であると思いました。主人公ペドロは地球でUFOに乗ってきたアミという宇宙人に会う。アミの話では、地球には様々な文明があり、その中で地球は宇宙の中では戦争がなくならないまだ野蛮な未開世界という位置づけになっている。
「新選組血風録」は、短編集で闇討ち暗殺話がてんこもりとなっておりますが、個人的に監察型の山崎烝さんがたくさん出てきたのは嬉しかったですね。彼も好きな隊士の一人です。色々な話が入っていますが…「虎徹」は刀剣の事を考えると胸熱です。近藤勇らしさが描かれていて私は好きですね。あと「沖田の恋」はなんとも言えず切ないばかりですね…。もう近藤さん!と言ってやりたい気持ちになりますが、彼にとっては良かれと思っての行為であったし、そんな近藤さんのことをよく知り慕っている沖田さんならではの切なさがあります。
タイトルからして可愛いらしいラブストーリーかなと思う人も多いだろうが、良い意味で裏切られる素敵なお話が詰まった短編集。そういう私も、新潮文庫の表紙とタイトルで青春系の爽やかな恋のお話かと思い購入して読み始めたクチです。だって三浦しをんさんのラブストーリーって、「舟を編む」のようなほんわかした心温まるタイプが真っ先に思い浮かぶので。
辻村深月さんの本は昔から好きでよく読んでいました。女性心理のえぐさや説得力にいつも心を揺さぶられていました。この本はまだ若い学生に向けて書かれたそうで買うか迷いましたが、たまには甘酸っぱいのもいいかもしれないと購入しました。少女マンガをあまり読まなくなった今、この本がどう私に訴えいてくるのか少し楽しみでもありました。
双子の中学生がいる家の近くに侵入しようとしたプロの泥棒が屋根から落ちた。双子はその泥棒を助ける。警察に通報しないことを条件に双子は泥棒に自分たちの父親になってほしいという。双子の両親は駆け落ちしてしまった。双子の言いなりになりながら3人での生活が始まる。そして様々な事件が起こる、ユーモアミステリー。
面白いタイトル、そして芥川賞受賞作という事に惹かれて購入しました。
コンビニに対する世界観が凄く鮮明に表現されていました。主人公は18年間もの間、アルバイトをしています。コンビニのバイトを18年間も続けている人が現在の世の中にいるのかは分かりませんが、そんだけ続けているから分かるコンビニの音、動作、移り変わりがとても鮮明でその情景が頭に浮かびました。私もコンビニをよく利用しているので、コンビニの仕組みを知る事ができてよかったし、大変さも伝わりました。
夢中になれる小説を探していたところ、この小説の帯に“感涙必至”の文字が!迷う事なく買うことにしました。
少しさびれた昔ながらの下町商店街に佇む「西洋菓子店プティ・フール」のオーナーフェフの祖父、孫娘のパティシエの亜樹を中心に、その周囲に関わる登場人物が枝分かれしていくオムニバス小説。