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感想・書評「それから:夏目漱石」ネタバレ注意・高等遊民に憧れた…代助という帝国大学卒業後にただのんびりと暮らし、都合よく親のすねを齧りつつ、適度に世渡り(レビュー)。 #読書


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夏目漱石の「それから」を読んで、昔の高等遊民に憧れた。

堕落して適当に生きている人物が主人公の小説は、本屋にも図書館にも思ったより多くは存在しない。私は今年ずっと人生の迷子になった気分で生きていて、他の堕落した人はどういう暮らしをしていたのかが気になっていた。ニートや無職が主人公の小説をネットで探していた時に、意外にも夏目漱石の「それから」がおすすめされていたので購入し読むこととなった。

私の中では文学で堕落した人間を多く書いていそうなのは長年太宰治しかいないだろうと決めつけていたので、優等生な印象のある夏目漱石がそういう話を書いていたことを知ってそれだけでも新鮮な気持ちになれた。
この小説では代助という帝国大学卒業後にただのんびりと暮らし、都合よく親のすねを齧りつつ、適度に世渡りをして生きている男が主人公だ。私の場合は大学を中退してしまいその後また学生をしているので代助よりもたちが悪いのだが、まさにそんな私の求めていた知ってみたいタイプの人間の暮らしが描かれていた。私の周囲の人間は大学に進学しない人間の方がきわめて少なかったので、誰でも彼でも大学には進学しようと思えば行ける時代なのだという認識があるのだが、この代助が生きていた時代は100年以上も前の話。そう全員が学業を長年続けることもなく、ましてや帝国大学を卒業までするのはごく一部だったと想像に難くない。そんな学業面での才能と、進学してその後の優雅とは言い難いが気ままな暮らしを助けてくれる家庭に生まれ育った幸運を持ち合わせているにも関わらず、なぜ彼ははたから見たらどうして何もしていないのかと言われるような暮らしをしているのかがとても知りたいと思い読み進めた。仕事だって縁談だって、彼ほどの人ならすぐに何でも手に出来るはずなのに、どうして彼は動こうとせず変化を求めないのだろうかと。
ネタバレを避けたいので物語の詳細に言及することは避けるが、100年前でも変わらず人にはそれぞれ何かしら生きる目的や行動の原動力となる理由のような存在を見つけられないと何かすることに意味を見いだせず、何かを求めようとすることさえしなくても平気で生きて行けるのだろうなと思わされた。特に何も理由がなくても、生きているということのために生きることに必死になれる人もいる。私も親と会話をしていると、なぜ私が無気力に暮らしているのかと問われることがあるのだが、私からしたらなぜ彼らは理由なく生き続けることに疑問を感じないでいられるのかと不思議に思う。物語の終盤にてついに主人公代助にとっての原動力となるものが見つかり、それからの彼の行動力を見せつけられた私は、私にとっても源となるような存在になるものを何か見つけたいと思わされた。趣味でも感情でも社会的な目標でも何でも良いから、それも一つだけでいいから、必要だと思えるものを見つけたい。
内面的な話が長くなってしまったが、文化的な面の感想としてはこれぞ理想的なニートの姿だと感心した。やるべきことはやってきた、お金に困ることもなく、大きな過ちを犯したこともないが、ただ考えたりすることに重点的に時間を割きたいのだという姿勢が今の私にはとてもうらやましく思えた。現在のニートといえばゲームをしたり、引きこもったりして一人個人として時間をただ消費する面が多くなっていると思うが、そうではなくどこか優雅な雰囲気すら醸し出している代助の高等遊民生活は他者との関わりも強く拒絶することなく自分だけの世界に生きている。現代でも代助のような暮らしを素でしている人がいたら、ぜひ観察させてほしいくらいに憧れてしまった。それでも私が生きているのは2016年でこのような暮らしは望めない状況にいるのだから、せめて代助のように学業を修めるために努力しようと思い、大人しく日常に戻る事を読み終えてから自然に現実と向き合うようになった一冊だった。

ありがとう寄稿。

この回は、出川哲郎クイズで、出川のオススメグルメを紹介するというもの。グルメは3件ほどあったと思うが、詳細は覚えていない。いつものように、大野くんだけが答えられずに食事にありつけなかった。

嵐にしやがれ12月3日/テレビ感想2016年&あらすじネタバレ注意・出川哲郎クイズ、オススメグルメを紹介するというもの。 #TV | 安心の在宅ワーク!稼ぐ人の口コミ・ブログライティング。