」で便利でお安く。Kくん、君とは喧嘩別れのようになってしまったが、僕はKくんにとても感謝している。
Kくんが、文学を読む楽しみを教えてくれたからだ。
夏目漱石から始まり、川端康成、芥川龍之介、太宰治、トーマスマン、ドスエトフスキー、サマセットモームなど、日本や海外の作家の名前を知ったのは、Kくんを通したのがほとんどだった。学校の教科書で、名前だけは知っていた作家もいくつかあったが、Kくんの熱心な説明や独特の解釈によって、僕の中で名前だけで存在していた作家たちに、肉と骨が付いたんだ。
Kくんの家に遊びに行った時、机の上や本棚にあった本のタイトルを覚えておいて、本屋で買ったこともある。Kくんと色々と話しをしたかったからだ。
残念ながら、僕たちは今後一生会うことはないだろう。でも、僕はやはり君のことが嫌いにはなれないし、本当に尊敬している。
健康に気をつけて、君の道をどうか突き進んで欲しい。本当にありがとう。
