五島の死のシーンが切ない|プロハンター
このドラマが放映されてたのは81年ころだったと思う。元刑事(藤竜也)・元新聞記者(草刈正雄)・元怪盗(柴田恭兵)の3人が活躍するドラマで、この3人のやりとりがコミカルなのにやたらかっこよくて、ドラマ全体の演出がかっこつけてないのにかっこいい印象が残っている。
正直ストーリーの細かい流れはあまり覚えていないのだが、最終回の元怪盗・五島の死のシーンが衝撃的で、イメージ的に覚えている。(五島の恋人も殺されてしまう。)
五島はヤクザを敵に回すようななんか大きな仕事をして、それでヤクザに目をつけられ、道中で銃で撃たれて、銃弾を受けた腹を押さえながら横浜中華街を逃げまどい、波止場で倒れこみ、仲間の2人が彼を見つけるも、最後は息を引き取ってしまう。
死ぬ時のシーンがとてもリアルで、五島は仲間の2人に抱えられながら「俺、死にたくねえよ、死にたくねえ・・・」と泣きながら訴え、元刑事がタバコを吸わせてやって、息を引き取っていくシーンは、自分にとってそれまで見たことのない死のシーンで、それまで軽快な話の展開が中心だった分、重く記憶に残るシーンとなった。
ただ、ちょっと斜めな視点で振り返ってみると、救急車は呼べなかったのかな?まだ携帯ないから難しかったのかな?なんて思ってしまう陳腐な発想?をする自分もいたりして。
それでも、とにかくこのドラマはその後流行ったトレンディドラマなぞよりずっとかっこいい、今見てもかっこいいドラマだと思う。