」で便利でお安く。新 刑事吉永誠一 season2
元々2時間サスペンス枠での作品だったのが、連続ドラマとなり放送されることとなった訳ですが、テレビ東京放送枠の無い地方なので、実はseason1を見た覚えが全くありませんでした。それでも2時間枠の方はサスペンス再放送時間帯でやっていたものもあったので、登場人物や大まかな設定は分かっていて、さらにこのseason2には管理官のはずが現場を学びたいから一刑事として三ヶ月限定で加入したという九条も加わり、連続爆破事件を軸としながら一話完結の刑事ドラマらしい話が進み、また主演が刑事ドラマ慣れしている船越英一郎だった事もあり、たいへん楽しく見ていたのですが、最終回にまさかその九条の扱いせいで、このドラマに対しては満点を付けられなくなるとは。
爆破事件の犯人も捕まり安心だと思っていた所が、それが実は二つの爆破事件があったうちの一つだけの解決で、もう一つの事件はまだ片付いていなかった。その未解決の爆破事件でまさかの九条が殉職という、見ている方にはちょっと待て何で！？という感想しか生じなかったのではないかと思います。
しかもその殉職場面があんまりにもあっけないというか、もう見ていてまさに茫然自失。ちょっともっと感情移入させてくれと思う感じでさっくり死んだとしか言えず悲しみが全く生じない作りで、本当になぜ死なせる必要あった？としか今でもあれだけは疑問です。
ましてや、7話で孤独な少年に自分の過去を見るという九条メインの話まで作った上でのこの最終回では、全くその7話が無意味な位置に置かれてしまってもったいない。むしろない方が良かったと思うくらいなので、全体を見た感じでは画竜点睛を欠くというドラマになってしまったのは否めないでしょう。
実際、真犯人の動機や経緯が全て九条の死のインパクトが強すぎて、その以降に表わされたそれらが霞んでしまいもったいないと感じました。
ただやはり、刑事ドラマとしては事件も犯人の動機も筋は通っていたので、ひとえに九条の扱いが残念すぎました。いい作品なのにもったいない。
2016年からはまた2時間枠に戻りましたが、また放送されたら見たいと思います。
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