「ロング・ラブレター〜漂流教室〜」最終回をいろいろ考える。
「ロング・ラブレター〜漂流教室〜」というドラマを知っているだろうか。2002年1月から放送されていた、窪塚洋介主演のドラマだ。今から13年も前のことになる。当時、私は17歳だった。今は卍LINEとして活躍している謎めいた俳優の窪塚洋介だが、その時は、時代を代表する俳優であった。しかも、ヒロイン役は常磐貴子。
当時の私は、高校生。青春真っ盛りなのだ。恋人がいて、部活をして、もちろん勉強もする。そして、当時はみんなまだドラマを見ていたのだ。ネットがこんなに盛んでもなく、ただ単に、単純に面白いドラマを楽しんでいた。そして、なによりも、窪塚洋介はとてもかっこ良く輝いていた。とびぬけて、かっこよかったし、演技力もずば抜けていた。
「漂流教室」そのものは、原作がとても有名で知っている人も多いのではないだろうか。登場人物は高校教師と高校生たち。ある日突然、学校の建物が丸ごと、異次元へタイムスリップしてしまうお話なのだが、最終回は、原作とすこし違った記憶がある。ドラマでは、確か、「未来において、全くの違う生物へと進化してしまった人間と、タイムスリップした人間とが戦いながら、手紙を過去に送って、過去を変えよう」という感じだった。そして、自分達は未来で頑張って生きていこうという感じだったと思うのだけど、当時の高校生の私は「おいおい、そんな軽い感じの終わり方で良いのか?!」と言う思いを抱いた記憶がある。でも、エンディングテーマで流れてくる山下達郎のLoveland,islandになんとなく、「これでいいのだ」と思わされた。恐るべし山下達郎。切ない感じを醸し出すスペシャリストに間違いない。
そして、これだけは言いたい。このドラマ、出演者がものすごく豪華だったのだ。主演の窪塚洋介、常磐貴子のほか、山下智久、山田孝之、鈴木えみ、香里奈、水川あさみ、妻夫木聡、その他諸々。これだけで、一見の価値あり。