直観力を高める数学脳のつくりかた バーバラ・オークリー著
普段、仕事をしていて「自分ってバカだな、頭のいい人なら、こんな事しないと思う」と自分の能力の低さに嫌になることがあります。もっとスマートな仕事をしたい為に自分の必要な物の一つに理数的に物事を考えるというものが頭をよぎり、この本を手に取りました。この本の後半部分では、科学・数学など理数科目の習得法、勉強法について書かれており、中高生には役立つと思われます。
社会人である私にとっては前半から中盤までの物事の捉え方が参考になります。数学パズルを例にとり、小学生は簡単に解けた問題が、大学教授には解けなかったという話があります。これは大学教授には理論が邪魔をして、一つの問題を新鮮に受け止められない。しかし、理論のない小学生はどんな問題でも新鮮に受け止められる余地があり、パズルを解くことができるというもの。これは仕事にも共通していて、つまずくことがあれば、別の観点から見たり、他の仕事を手につけて再度チャレンジすると難なく解決するのではないかと私は思いました。集中モードと拡散モードにより、日常の様々な問題を片づけられるよう自分もトレーニングが必要と感じました。