感想・書評「20歳若く見える私が実践している100の習慣：南雲吉則」ネタバレ注意・まず自分に合うと感じる習慣から始めてほしいと語っており（レビュー）。 #読書

『20歳若く見える私が実践している100の習慣』(南雲吉則):身体本来の力を取り戻そう

一時期テレビで話題となった60歳近いのに40代に見える医師・南雲吉則さん。彼の若々しい姿に驚いた人はたくさんいたことでしょう。そんな南雲医師が自らが実践する習慣を語り、本当の健康を手に入れる手助けとなるのが『20歳若く見える私が実践している100の習慣』です。

100の習慣と聞くとあまりにも多すぎると思うでしょうが、南雲医師はまず自分に合うと感じる習慣から始めてほしいと語っており、全てを実践する必要はありません。南雲医師の習慣は全て人間の持つ本来の力を活用することが目的となっており、人間が感じる空腹や寒さ、さらにウイルスなどの環境に過敏に対応するのではなく、むしろそのような環境にあえて身を置くことで人間の本来の力が目覚めると説いています。たしかに現代人は身体に悪いことを極度に避ける傾向があり、自分の身体を甘やかしてしまっている部分があります。人間が本来感じるべきことをあるべきように感じさせるのは大切なことではないでしょうか。また、南雲医師は無理に運動するのではなく、日常生活の動作を増やすことを提唱しています。日常生活で動かない人が運動を取り入れても、それは宿題をしないでゲームをするようなもので、優先順位を間違えているという説明には納得してしまいました。結局、南雲医師は人間らしい本来の生活をしようと提唱しているのです。人間らしい生活を取り戻して健康になりたい方は手に取る価値はあると思います。