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ラブストーリーかなと思う人も多いだろうが、良い意味で裏切られる素敵なお話が詰まった短編集…感想・書評「きみはポラリス:三浦しをん」ネタバレ注意(レビュー)。 #読書


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きみはポラリス(著 三浦しをん)いつか私も「ポラリス」になりたい

タイトルからして可愛いらしいラブストーリーかなと思う人も多いだろうが、良い意味で裏切られる素敵なお話が詰まった短編集。そういう私も、新潮文庫の表紙とタイトルで青春系の爽やかな恋のお話かと思い購入して読み始めたクチです。だって三浦しをんさんのラブストーリーって、「舟を編む」のようなほんわかした心温まるタイプが真っ先に思い浮かぶので。
短編集の一番最初は、明らかに詐欺の女に引っかけられてしまっている男の子が、友人の男の子にラブレター指南をしてもらうというある冬の話から始まる。男の子同士の会話のやりとりがコミカルで、ついクスリと笑ってしまう。しかしもう一人の男の子には、何やら腹に一物ありそうな気配が…というところでこのお話は一旦終わってしまう。えっ?このまま連作の短編集じゃないの?と思いながら読み進めていくと、「きみはポラリス」という乙女チックなタイトルからは想像も出来ないような、ドロドロした感情に溢れた夫婦愛や、プラントハンターなる無職同然の男に振り回されながらも確かな愛を育む若者、果ては犬が主役のお話まで。実に様々な主人公達の恋愛が語られる。まさに十人十色の恋模様、恋心を、ときにコミカルに、ときに微笑ましく、ときに背筋が少し寒くなるような筆致で鮮やかに描かれていく。少々ネタバレになるが、中でも「春太の毎日」はアガサクリスティよろしく叙述トリックが仕組まれているので、読み始めから中盤にかけて感じていたもやもやした違和感が解消する瞬間は「やられた!」と思うほど。
そして読み進めていくうち、どのお話の主人公にも彼・彼女が道標とする「ポラリス」があることに気づく。古来旅人が北の夜空に浮かぶポラリスを道標としたように、それぞれの主人公達は自分のポラリスがある。それは必ずしも燦然と輝く光であるとは限らない。ひどくいびつで、歪んだ光になるもある。あるいは、お互いがお互いのポラリスであったりもする。人は人と関わらなければ生きていけないというけれど、本当にふとした日常のあるきっかけで自分の人生の記憶から永遠に消えないような出会いもあるのだと思わせてくれる。そんないろんな意味をひっくるめての「きみはポラリス」なのだなと「冬の一等星」を読みながら気付かされ、最後の短編「永遠に続く手紙の最後の一文」でようやく最初の短編「永遠に完成しない二通の手紙」が交錯する。甘酸っぱい青春の謳歌、しかし永遠に告げられることはないのであろう恋心の切なさと苦悩。愛おしいなと思う哀愁に充ちた余韻を残しながら本を閉じると、北の夜空にポラリスを見つけてみたくなる。そして自分も、いつか誰かのポラリスになれる日が来るのだろうかと思いを馳せてみたりする。
夜空に散らばる輝きも色も異なるたくさんの星のように、少しホラーテイストのものから一転して癒し系のものまで、何でもありの恋愛短編集。読後感がとても晴れやかなのは、まるで満天の夜空を見渡した気分になるからかもしれない。

ありがとう寄稿。

『あたらしい憲法のはなし』は1947年に社会科の教科書となってから、現代まで細々と受け継がれてきた1冊です。もともと中学生向けの教科書だったこともあり、誰にでも分かるように日本国憲法が解説されています。

感想・書評「あたらしい憲法のはなし:童話屋編集部」ネタバレ注意・1947年に社会科の教科書となってから、現代まで細々と受け継がれてきた1冊(レビュー)。 #読書 - みんなの政治経済ブログ。