思わぬ形で萬平と福子は加地谷と再会を遂げてしまったのだな、と思いました。加地谷は萬平に罪を着せたからこそ、萬平は憲兵に拷問に近いというひどい取り調べを受ける羽目になっていました。だからこそ福子は加地谷への怒りを表すことになるのも当然だと感じました。
加地谷は憲兵から逃げ切れた上で、戦争が終戦へとなり、憲兵というものはもう存在しないという展開になっているので、萬平の苦しみと比べると加地谷はあまりにもずるい立場ではないかと思いました。それでも萬平は加地谷に怒ることがなく、許すような態度を見せたということに驚いた上で、やはり萬平は優しすぎているのだと感じました。加地谷も逃げた身として戦争に行けていないだろうから、戦争に行けない同士で何か気持ちは分かるということもあるのかな?と思いました。