」で便利でお安く。「ヘンな論文」 サンキュータツオ・著
お笑い芸人でありながら文学専攻の大学院まで卒業した学歴を持つ著者が、一風変わった研究を大真面目にやっている論文を集めて紹介している一冊です。
「公園の斜面に座るカップルの観察」や「コーヒーカップとスプーンの接触音の音程変化」などは失礼ながら心底どうでもいいと思ってしまいましたが、これを突き詰めて考えてみようとする人がいることがもうびっくりです。世の中には本当に色々な人がいるんだなぁと改めて感じました。「しりとりはどこまで続くか」という論文は、他と違って完全に理系の発想で答えを導き出していたので、文系人間の私は素直にすごく感心しました。
そして、伝染性があると知られているあくびは４歳以下の子どもには全くうつらない、という結論には思わず「へぇ～」と呟いてしまいました。トリビアって面白いですね。
また「女子校の共学化によって女子高生の外見はどう変わったか」というテーマでは、筆者の個人的感情が入りまくっていて笑えました。読み終えるとなんだか楽しい気分になれる、愉快な本でした。
