『キング牧師とマルコムX』:アメリカに関わる人間、必読!
アメリカ社会でいまだに根深い問題として残る黒人差別。黒人差別を語る上で、愛と非暴力で立ち向かったキング牧師と力で差別を押し返そうとしたマルコムXの存在を見逃すことはできません。この2人の生涯と考え方、そして現代での評価をまとめたのが『キング牧師とマルコムX』です。平和主義者とされるキング牧師が晩年にはマルコムXの思想に近づく一方、暴力主義者とされるマルコムXがキング牧師の思想に近づいたことは知らない人も多いのではないでしょうか。
もし両者が真に分かり合い共闘できたなら、歴史は変わっていたことでしょう。一方、本書はキング牧師のスピーチの盗作や女性問題、マルコムXの白人への目線の転換など、本書はキング牧師・マルコムXの両者の光と影を平等に論じており、決して両者の礼賛で終わらない点には敬意を抱きます。『キング牧師とマルコムX』はアメリカ社会の黒人問題の基本を理解するための必読書ですし、アメリカに関わる全ての人が読むべき1冊です。
ありがとう寄稿。
唯川さんのエッセイ本で、唯川さん自身の体験や友人の話を短編にしてまとめています。色んな「さよなら」があるとしつつも、この本では主に「恋愛」や「結婚」における「さよなら」を扱っています。大人で今までの経験を基にして書いているからこその共感と納得があります。
感想・書評「さよなら」が知ってるたくさんのこと(唯川恵)ネタバレ注意・エッセイ本で、自身の体験や友人の話を短編にしてまとめています(レビュー)。 #読書 - みんなのブログ。