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秒速5センチメートル(新海誠)感想&書評!恋愛小説なのに、直接的な描写が少なくもどかしい気持ちも(ネタバレ注意) #小説


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小説・秒速5センチメートル(新海誠)

アニメのタイトルはもう既に見て、号泣したので小説をこの度買って読んでみました。
読んでいくうちにアニメの描写がありありと目に浮かんで来て、とても切ない作品でした。小学生の初恋が忘れなれない主人公、初恋を忘れて前に進むヒロイン。

第1章では小学生から中学生に上がった主人公とヒロインの物語で、儚く描かれていました。

アニメの描写をそのままに、切なさ倍増。字を読んでいるのに、アニメの風景がそのまま脳内に蘇って来て、電車の中で読んでいるのにも関わらず泣きそうになってしまいました。

第2章は高校生になった主人公と、転校先の学校の女の子のお話。言いたいけれどうまく伝えられない、言葉に出来ない気持ちは誰でも持っていると思います。そんな切ない片思いです。
主人公が優しくて、ずっと好きなのになかなか言えない。主人公に今一歩踏み込めないでいる女の子の気持ちがとてもよく伝わってきます。
片思いしたことがある人は、多分絶対「わかるわかる!」と思いながら読めるはず!
夏の夜空や海の描写がとても美しいです。

最終章、主人公は小学生の時に言われた言葉を探しながら人生を歩んで来たのだとわかります。言って欲しかったのに、ヒロイン以外の誰も言ってくれなかった言葉。たった一人でも幸せにしたかった、出来なかった主人公の苦しい思いと過去への未練が伺えます。

恋愛小説なのに、直接的な描写が少なくもどかしい気持ちもすごくあるんですが、読み終わると全然気にならなくなります。むしろないほうが美しいとも感じます。
切ないけれど、読んだ後に気持ちが良いような不思議な気分に私はなりました。

おすすめなので興味を持たれた方は、アニメ・小説どちらでも楽しめる作品だと思いますので是非一度ご覧になってみてください。