」で便利でお安く。ゼログラビティ サンドラブロック ジョージクルーニー
全体的に尻すぼみな映画でした。
テーマが地球に必ず帰るというシンプルな目標なので、ストーリー展開もとてもシンプルです。宇宙ステーションでの作業中にハプニングが起こりますが、そこがもっともこの映画の売りな映像美で魅せています。
パニックになる宇宙飛行士、それとは反対に無の宇宙空間、その部分を動と静で表しているのだと感じました。ほぼ、出演者がサンドラブロックとジョージクルーニーの2人である為か、映画予算が映像効果に注ぎ込まれた感が否めません。
2人の演技よりも宇宙空間を作りだした映像スタッフが凄いです。出品者には其々、自分の抱えているプライベートな問題もあり、そこが唯一人間くさいストーリーの部分です。ジョージクルーニーは終始ファニーな感じでパニックになるサンドラブロックを落ち着かせる為にジョークを飛ばしますが、酸素供給がない為全てをサンドラブロックに託して、途中離脱します。1人ぼっちになったサンドラブロックを独り言一人芝居のオンパレードが襲ってきますが、さすが年季の入った女優さんなので不自然さは無く、感情移入してしまいました。1人ぼっちの宇宙空間で、寂しい不安な気持ちになった所で、まさかのジョージクルーニーが現れますが、ここでこの映画はSFなのかファンタジーなのか、はたまたリアルを追求して作った映画なのか、わからなくなってしまいました。
パニックになりながら地球に無事帰還するのですが、辿り着いたその後も少しだけストーリーとして作って頂きたかったです。とりあえず、地球に無事帰還した事で一安心な映画でした。
