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HERO2第2話/感想&あらすじ・ネットで見ると「つまらなかった」と書いている人が多い…(ネタバレ注意)。 #ドラマ


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避けたいテーマを嫌味なく見せる

いわゆる月9の「HERO2」の第2話は、ネットで見ると「つまらなかった」と書いている人が多いが、「どうして」を書いてくれていないことが多くて、それを知りたい。
そういう私は、おもしろかったかったかと言われると微妙だが、脚本は工夫して、よくやった! と思っている。どうしてかというと、をちゃんと書く。
月9は基本的にエンタテイメントな枠だと思うのだけれど、「痴漢」という、視聴者受けしないテーマを扱っている。視聴者の中の痴漢する側もされる側も、それぞれの「不快感」を持つものだ。私も、家族が見ていなかったら、自分からはつけなかったかもしれない。
話の中では二人の痴漢が出てくる。

簡単に言ってしまうと、「憎むべき男」と「憎めない男」だ。
一方では、被害者側が泣き寝入りせずに告発するべきと言うメッセージをはっきり伝える。
もう一方では、「痴漢しちゃう心の弱いやつだけど、極悪な人間ではなくむしろふつうの人」という印象を与える。
あちらとこちらを立てたつくりになっている。
憎むべき男はとことん憎むべき男で、そいつがやった分まで憎めない方にかぶせらせそうになるのも主人公がみやぶるという、「冤罪」も入れていている。
かなり図式的構造になっているが、そこは達者な演技者たちと演出のチカラで、軽快なコメディである全体の空気で信仰させている。
月9は、エンタテイメントなので、「わかりやすい図式」はありだと思う。
人の好みはそれぞれだろうが、「つまらない」(意義がないという意味で)と一言で済ませてしまうにはもったいない一話だったと思う。