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ボーダー(BORDER)4話「爆破」5話「追憶」感想・生きている人間と、石川の前に表れる死者たちの境界の薄さを…(ネタバレ注意)。


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BORDER 第4話「爆破」第5話「追憶」感想

小栗旬主演のボーダー、今週も録り溜めの2週分をまとめて視聴しました。
今クールのドラマは刑事ものがかなり多いですが、私にとってはいい意味で一番見せられるのが本作です。

私はドラマにリアリティを求めるタイプの視聴者です。その観点からいくと、単独行動をとる刑事、若すぎる検死官、全く描写されない捜査本部など、リアリティからはかけ離れていて、なおかつどれだけ回を重ねても全くそれを直す気ない本作ですが、シナリオは平凡ながら良く練られたセリフ回し、やや暗めの画面とカット割で視聴者をしっかり引き付ける演出はなかなか秀逸です。相棒シリーズ以降刑事ドラマはテレビ朝日のお家芸と化してきていますが、そのノウハウは他局にとっては侮り難いのではないでしょうか。

上司の遠藤さん、相棒の青木さんという配役も悪くないし、小栗旬も主人公・石川の心の機微をうまく演じているように感じます。

さて、第4話では警察を標的とする爆弾魔という極めて危険な凶悪犯と対峙し、第5話では家族を愛するサラリーマンの事故を解明するというどちらかというと優しいエピソードにともない石川の人柄が次第に描かれていきます。
作中でも少しずつ変化する人間関係が描かれはじめ、作品の世界が少しずつ厚みを増してきます。おそらく終盤では石川を撃った敵との対決がまっているのでしょうから、あと1、2話はパターンの違うサスペンス、もしかしたら脇役のエピソードが差し込まれてくるかもしれません。

今回の2話をみていて気がついたのですが、「ボーダー」のタイトルは、私達生きている人間と、石川の前に表れる死者たちの境界の薄さを描いている気がします。死者をあまりにもそのまま、エフェクトなしで描いているのも意図したものな気がします。

次回予告によると次週、石川は女性の死者の魂に応える様子。やはり男は女性のために動くというカタルシスを、川井憲次の音楽とともに、楽しむことができそうです。期待しましょう。