母の喜ぶモノ、わたしの喜ぶモノ。
わたしの母には、物心ついてからはずっと「肩たたき券」や「お手伝い券」を始めとしてお花やハンカチなどの小物などぽつりぽつりとプレゼントしてきた。
きっと今年の母の日にも同じように花を贈るのだろう、とふと考えていた。
でも、ちょうど3月いっぱいで母は定年退職をしてその際に花束や鉢植えなど大量に花を持って帰って実家には花は溢れかえっている。
退職祝いに、くまに見立てた可愛らしいフラワーアレンジメントの花を贈ったわたし。
そして、母の日は5月。
1か月空けて、また花を贈るのはどうなんだろう・・・と思い始めたわたしはまた一からプレゼントを考えることにした。
そうだ、わたしも頼りないけど2児の母。
まだまだ小さい息子たち。きっと自分で考えることは無理だろうけど、もし息子たちに母の日になにかを贈られるとしたらなにで喜ぶんだろう。
じっくりじっくり考えてみた。
・・・・なんでも嬉しいことに気づいた。
花でもなんでも、わたしのことを考えてプレゼントしてくれるという行動だけで涙が出そうになる。まだ妄想の範囲内なのだけども。
道端に咲いている花を渡されただけでも、きっと嬉しいはずだ。
少し成長して「お母さん、ありがとう」なんて、息子の字でメッセージなんて書かれていたら号泣してしまう。
よくスーパーで「母の日の似顔絵」なんて貼り出されているのを、買い物しながら眺めているけれどその中に息子が頑張って書いたわたしの絵が貼ってあったら…。
間違いなく、泣ける自信はある。
そんなわたしの妄想は、置いといて。
それじゃ、うちの母もわたしからのプレゼントは「なんでも嬉しい」ということになってしまう。
わたしは、もう大人なんだから具体的に考えてみよう。
洋服にしてみようかな?
そんな考えが頭に浮かんだ。
いつも母は一緒に買い物に行くと、「これとこれの組み合わせはどう?」
「この色、お母さんどうかな?」など洋服選びの意見をわたしに聞く。
それに対して、わたしは結構真面目に応えて「この色はぴったり」
「この組み合わせは、変」とはっきり母に似合いそうな服を一緒に探そうとしている。
わたしがいい、と言った服をお気に入りでよく着ている母。
今年の母の日は洋服にしてみようと思った。