」で便利でお安く。続ハリーズ・ロー裏通り法律事務所 第１６話「母の決断」
前話から引き続き、別居中の夫が妻の家で射殺された事件の裁判。
しかし、今回の真実が娘が仕掛けのショットガンに弾を込めたのだとしても、後味が悪い話だ。何よりアメリカ的な発想が苦手だ。何かあった時に自分の身を守るのは自分だ、という考えからアメリカでは家庭に銃があるのは珍しくない。
そしてその銃を子供がおもちゃ代わりにして暴発する事故も後を絶たない。それなのに、銃規制派一向に進まないのだから、これはアメリカ人の精神に深く根付いた考え方に基づくものなのだろう。
今回は確かに夫が夜中に勝手に家に入って、鏡に口紅でメッセージを書いておくなど、尋常とは思えない。それ以前に、妻が裁判所に何度も接近禁令を出すように依頼していたのに、受理されなかった。こうした司法が介入しなかったために、事件に発展するケースは日本でもよくあることだ。
でも、不用意に介入すると、それはプライバシーの侵害に当たる。難しいところだ。
