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感想・書評「恋のゴンドラ:東野圭吾・著」ネタバレ注意・恋愛小説といっても重苦しいドロドロしたものではなく、軽快なラブコメディ(レビュー)。 #読書


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「恋のゴンドラ」 東野圭吾・著

大のウィンタースポーツ好きを公言している著者の東野圭吾さんは、ゲレンデを舞台にしたミステリー作品も複数出していますが、これは珍しく恋愛をテーマにした一冊です。恋愛小説といっても重苦しいドロドロしたものではなく、軽快なラブコメディで楽しく読めました。
7つの短編からなっているのですが、すべて連作になっていて男女8人の恋愛模様が描かれています。その8人が実は同じ職場だったり共通の友人がいたりして、繋がっていることが徐々に明らかになっていく展開はワクワクします。それがミステリーの伏線のようで、さすが東野圭吾さんだけあってとても見事で引き込まれました。
口がうまくてプレイボーイなイケメン水城さん、仕事ができて周囲からの評価も高いのにダサくて空気の読めない日田さんなど、人間味あふれる登場人物たちはみんな魅力的です。「スキー一家」という話では、頑固な義理父の気持ちに寄り添う月村さんの優しさにほろりとしました。浮気男の広太に制裁が下ったラストシーンは痛快で、思わず笑ってしまいました。