何もかも憂鬱な夜に 中村文則 あの夜をこえたい。
人間一度は「どうして生きているんだろう。」と考えたことがあると思う。私は一度ではなく何度も何度も何度も考えてきた。そして20年弱にして「これかな」と思える答えが導き出せたように思う。その導き出した答えにこの本はなくてはならなかった。中村文則さんの「何もかも憂鬱な夜に」。
施設で育った刑務官が主人公だ。決して明るい本ではないが、この本を読んで私の心に小さな小さな光がさした。「どうして生きているのか。」私は生きているから生きているのだと思う。生きるのに理由はない。政治家であろうと芸能人であろうと宇宙飛行士であろうと、皆生きているから生きている、人間が持つ命は限りなく平等だと思う。「生きている。」ということで「どう生きるか。」は個人の問題で、どんな極悪人でもそこには尊い命がある。例えば殺人事件を犯した人、擁護するつもりはないがその人の命は命だけは尊いものなのではないかと思う。生きるのに高尚な理由は必要なく感じる。どんな平平凡凡でも私には命があり、私にしか歩めない1本の道があるのだから。
ありがとう寄稿。
91Daysは、幼い頃マフィアに家族を殺された男が復讐をする為の91日間の物語です。
事の発端は7年前、アンジェロ・ラグーザは両親と弟をマフィアに殺されてしまいます。その後、アヴィリオ・ブルーノと名前を変えて抜け殻のような生活を送っていたのですが、父親の親友なる人物から手紙を貰い人生が一変します。
感想・書評「小説91Days 上巻 Story Works」ネタバレ注意・幼い頃マフィアに家族を殺された男が復讐をする為の91日間の物語(レビュー)。 #読書 - みんなのブログ。