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感想・書評「凍(とう)沢木耕太郎」ネタバレ注意・沢木が描くヒマラヤ・ギャチュンカンへの挑戦。その臨場感に圧倒されました(レビュー)。 #読書


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沢木耕太郎「凍(とう)」~沢木が描くヒマラヤ・ギャチュンカンへの挑戦。その臨場感に圧倒されました!~

アルパイン・スタイル(最軽量の整備(時に酸素ボンベやロープも持たない)で一気に高所に登る)で世界屈指のクライマー・山野井泰史が妻・妙子と挑むエベレスト・ギャチュンカン。アタックの9日間にスポットを充てつつも、沢木が見た夫婦の山への情熱、クライマーとしての天才的な素質、人間の計り知れない精神力が描かれています。

その臨場感たるや、まさにノンフィクション作家・沢木耕太郎ここにあり!といった感じで、読みながら自分がヒマラヤの絶壁で吹雪に凍えている錯覚にさえなります。

標高8千メートル級の雪山。いや、垂直の氷の壁をよじ登っていく。身動きも取れないほどの吹雪、視界も閉ざされ、手足の末端から凍傷にかかっていく。雪崩に遭い、数百メートルも流れ落ちると、もう駄目かと感じる。
読者は、なぜそこまでして登るのか?とただ素朴な疑問を抱き続けるだけですが、山野井の言葉を借りれば、「残念ながら、あの山を見ると、登らざるをえない自分がいる」とのこと。大自然との闘い。標高8千mの氷壁に一人ぶら下がる、それが一種のエクスタシーなのかもしれません。

山野井夫妻は登頂に成功しましたが、下山途中で雪崩に遭い、最後は遭難騒ぎになって日本へ帰国します。果たして「成功」と呼べるのか?と悩む日々、初めて、もう山はいいかな…と自信喪失の日々。そこに、イギリスの有名な登山家ダグ・スコットから電話がかかってきます。「ヤスシ、いいクライミングだったな」と。
ここで、世界で名を知られるとはこういうことか!と私は納得しきりでした。山野井夫妻がマスコミ嫌いというのもありますが、一流の世界で活躍する彼らの功績に、もう少しスポットライトが当たってもいいのでは?と思わざるを得ませんでした。

ありがとう寄稿。

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