高村薫『黄金を抱いて翔べ』はローカル犯罪小説です
高村薫の『黄金を抱いて翔べ』は友人におすすめされて読んだ本です。銀行から金塊を盗み出す犯罪者たちの物語。
作品の舞台が大阪なので、大阪出身の私は「あ、この道路通ったことある!」とローカルな楽しみ方をしていました。登場する高速道路とか交差点とかはそのままなので、大阪に土地勘がある人は面白く読めると思います。
犯罪者たちはみんなクズ野郎なんですが、妙にキャラクターが立っていて続きが気になります。人間としてダメだからこそ、荒唐無稽な話でも「もしかしたら可能かもしれない」と思うところがあるのかもしれません。
最後の銀行に突入するシーンは本当に手に汗握る展開で非常にわくわくしました。クズな人たちが本当にかっこよく見えました。こういう部分は犯罪小説ならではの楽しみです。
ダークで不道徳な話ではあるんですが、そういうものに心惹かれる人にはおすすめできる話です。犯罪小説ってやってはいけないからこその魅力がありますよね。
ありがとう寄稿。
新人刑事、一之瀬拓真の奮闘ぶりを描いたシリーズ第4弾です。一之瀬が警視庁捜査一課に異動になってから初めての特捜本部ということで、新章スタートといった内容でした。
感想・書評「特捜本部 刑事の挑戦 一之瀬拓真:堂場瞬一」ネタバレ注意・シリーズ第4弾:被害者が偶然にも同じ大学出身であった(レビュー)。 #読書 - ナカノちゃんねる