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感想・書評「まだ東京で消耗してるの? 環境を変えるだけで人生はうまくいく:イケダハヤト」ネタバレ注意・著者は超有名ブロガーで、一昨年に東京での生活に疲れて高知に引越して生活している(レビュー)。 #読書


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まだ東京で消耗してるの? 環境を変えるだけで人生はうまくいく イケダ ハヤト - もう消耗したくない

著者は超有名ブロガーで、一昨年に東京での生活に疲れて高知に引越して生活している。
その体験より、地方で暮らすことの有益性、東京での生活、これからの働き方等を独自の視点から論じている。私も東京に通勤している会社員だが、毎日の通勤ラッシュの息苦しさに会社にたどり着くまでに疲れ果て、住居費、食費の高さに生活は苦しい。仕事が終わらなければ夜遅くまで残業し家は寝に帰るだけ。

果たしてこれが本当に人間らしい働き方だろうか。もう少し生活や仕事に余裕がほしい。

この本で語られている内容は、これまで著者がブログで展開している内容と重複する点も多い。
確信犯的に、また挑発的に、現在の東京一極集中での問題、住宅、仕事などを批判している。

地方の一番のメリットは住居費の安さだろう。家族で暮らせる広さのあるマンションを都内で賃貸すれば10万以上かかる。
しかし地方なら一戸建てにわずか3万の家賃で暮らしているそうだ、食材も自宅内の畑や地元の方から新鮮なものを食べられる。
地方には仕事がないか?何もせず待っていて人には仕事はない、仕事は自分で作り出そう。地方にはまだ仕事になるネタがたくさんあるとしている。
一時期テレビの特集であった里山資本主義を思い出させる。
またネットがあればIT系の仕事なら遠隔で十分可能になる。セキュリティは考える必要があるが、打合せなどチャットツールを使えばできる。

最近は、毎日ニュースで老後破産、非正規雇用、保育問題など将来を不安にさせるニュースが多くうんざりする。
老後破産しないためには資金が何千万円必要だなどと言われても、そんな貯金はできない。
しかし、ここで地方でお金をかけずに暮らすという選択は解決策のひとつになるのではないだろうか。
今は昔と違い大手企業で会社員となり昇進し結婚し住居を購入して35年もローンを払うことが安定した幸せなのか。
ローンすら組めない非正規雇用者は就業数のうち4割に達している。

将来を悲観しても始まらない。解決策は私たちで考えよう。
最初のページのある都会の駅の写真。良くある風景だが何か侘しい。
それに比較して最後のページの著者が暮らす限界集落の豊かな棚田の写真が美しく感じられた。
本当に豊かな生活とは何か考えさせられる一冊だ。

ありがとう寄稿。

断捨離やときめきの片づけもやってみたけど、本を読んでは感化され、一時はすっきりするけれど、しばらくするとモノが少しづつ増えてくる。

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