猿丸幻視行-井沢元彦(いざわもとひこ):百人一首に歌を残した天才歌人の暗号とは
百人一首にただ一つの歌を残したのみ。
それ以外の歌や経歴については一切の謎に包まれている歌人「猿丸太夫」の秘密を追った小説です。
おくやまに もみぢふみわけ なくしかの こゑきくときぞ あきはかなしき。
この歌が百人一首に採用されている、猿丸太夫作とされる唯一の和歌です。
この小説では、さらに猿丸太夫が作ったとされる「いろは歌」との組み合わせで、この「奥山歌」に秘められた暗号を解き明かす内容となっています。
「いろは歌」はご存知「いろはにほへと・・・」から始まる47文字を一回ずつ使用した和歌です。
戦前の日本では、子供がひらがなを覚えるのに使われていましたり、現在でも順番をつけるときにイロハと付けていくなど利用されています。
この「いろは歌」歌ですが、和歌を7文字ずつ折り返してからその一番最後を縦に読むと奇妙なメッセージが浮かんできます。
いろはにほへと。
ちりぬるをわか。
よたれそつねな。
らむうゐのおく。
やまけふこへて。
あさきゆめみし。
ゑひもせす。
一番右端の文字を上から読むと、「とかなくてしす」即ち「罪無くて死す」というメッセージが浮かびます。
はたして偶然の一致なのかそれとも、作者の秘められたメッセージなのか。
この小説では、和歌に込められた他のメッセージも読み解いていきます。
ありがとう寄稿。
二人で暮らすことになれば、私たちが見えていなかったお金(光熱費、家賃、水道代、保険代など)をくっきりと見なければいけない状態になります。
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