神さまの言うとおり1巻/感想ネタバレ注意！あらすじ・バトル・ロワイヤルやリアル鬼ごっこなどと同じ、理不尽な殺戮ゲームに…。　#COMIC

神さまの言うとおり　原作：金城宗幸　作画：藤村緋二　退屈な日常が一変、命を懸けた遊びに挑む

昨年映画化もされたこの作品。作風としては、バトル・ロワイヤルやリアル鬼ごっこなどと同じ、理不尽な殺戮ゲームに巻き込まれていく、といったもの。主人公は今の高校生を象徴したようなどこにでもいる大人しくて、日常を退屈と感じている普通の男子高校生、高畑瞬（たかはたしゅん）。

最初のゲーム”ダルマ”では周りの人間が次々と死んでいく中恐怖で一歩も動けす、最後の最後で攻略し、一人生き残ります。次のゲーム”招き猫”では招き猫につぶされそうになる幼馴染の秋元いちかを身を挺して助けたり、今までの自分を変えたいと進んでゲーム攻略に努め、ほかの生き残り達に助力を求めたりと立派に主人公していくのですが物語が進むにつれ、常軌を逸した彼のズレが明らかになっていきます。そして極め付けには問題児である天谷武（あまやたける）に社会不適合者のクズ、と評され、主人公自身も彼を最も危険で最も興味深い人物だと評します。
　1巻目とは思えない物語の進み具合と最後の最後に明かされた衝撃の事実に、これから彼らがどのように物語をひっかきまわしていくのかとても楽しみな作品でした。